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2016.12.22

単語を深く理解できる「語源学習」とは?

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トミーです。

今日のテーマは『着実に語彙力を向上させる方法』についてです。

生徒さんから良くこんな悩みを聞きます。

「たった一つの単語を覚えるのに何日もかかる…」


「せっかく覚えた単語もすぐに忘れてしまう…」

私も大学受験の時に同じ経験をしました。


でも、「単語を語源から覚える」ことを試した結果350ページの2000英単語を3ヶ月ほどで覚えてしまいました。


しかも、深く理解できるので自然と単語が口から出てくるようになります。

今回は、この「語源学習」の方法をお伝えします。

言葉には必ずルーツがある

世界には6,900言語も存在するといわれています。そのすべての言語は必ず語源(ルーツ)があると言われています。

そして、語源がわかるとあらゆる単語には「パターン」が存在することに気づきます。

例えば、「語」の成り立ちは、ごんべん「言」と「吾」から成り立っています。ごんべん「言」は(話、語、許etc..)ことばに関連するする漢字に用いられ、「吾」とは「自分」を意味します。つまり、「自分の話をする」=「語る」という意味になります。

私たち日本人なら偏(へん)を見るだけでその漢字の属性が理解できます。このように日本語の語源に目を向けるとパターンが見えてくるのです。

実は、英語も漢字と同じようなパターンを持っています。そのパターンさえ掴めば、簡単に単語の意味を推測でき、関連付けて一気に複数の単語も覚えられるのです。

英語の場合例えば、私たちが知っている「bilingual」(二言語使用者、バイリンガル)や「bicycle」(自転車)ですが、この二つの共通は「bi」ですね。

2つの言葉の共通点であるバイ(bi)という言葉には、『2つの』という意味があります。

ですので、

「bi」(2つの)+「lingual」(話す、言葉)=二言語使用者
「bi」(2つの)+「cycle」(回る)=自転車


となります。


このように「bi」を見れば日本語のごんべん「言」を見る感覚で、その言葉を推測できるのです。

こういったパターンはいくつも存在します。

このパターンに着目した語源学習を詳しく説明していきます。

アナリシス34語源学習法


アナリシス34語源学習法とは14の語根と20の接頭辞を覚えることで、大学生レベルの単語が掲載されている「Webster’s Collegiate Dictionary」英辞書の14,000以上の英単語を推測でき、なおかつイメージしやすくなる学習法です。(ミネソタ大学James I. Brown教授の研究結果より)

◆14の語根

語根(root)とはそれ以上変化しない元の単語のことを言います。しかし、これは現代英語での定義であって、英語の元の一つであるIE(インドヨーロッパ語)まで遡るとさらにオリジナルの単語が出てきます。が、ここでは「英語学習」を前提にお伝えしていきますので、学習のしやすさを一番に考えています。ですので、インドヨーロッパ語には触れません。


語根 意味
cept, cip つかむ・取る
duce, duct 導く
fer 運ぶ
fic, fact, fect, feat, fig, fy つくる
graph, gram 書かれたもの, 書く
log(y) 学問
mit, mess, miss, mise 送る
ply, ploy, play 折る
pos, posit, pose, pone 置く
scribe 書く
sist, st 立つ
spect 見る
tain, tinent, tinue 保つ, 含む
tend, tens, tent 伸ばす


◆20の接頭辞

接頭辞(prefix)とは簡単に言うと語根の前に付くものです。例えばこの接頭辞の英語「prefix」の「pre」が接頭辞になります。


接頭辞 意味
as-, af-, ap-, a-, ad-, an-, ag-, at-, ac- 〜の方へ, 付加
com-, co-, con- 共に, 強意
de- ~から離れる, 下へ, 非〜, 徹底的に
dis-, di- 逆の, 不~, 非~, 離れて, 強意
e-, ex-, ef- 外側へ
epi- 上の, 後の, 間の
in-, em-, im- 内側へ, ~の上に, 〜の方へ
in-, im- 〜でない
inter-, enter- ~間の
mis- 誤って, 悪い
mono- 単一の
non- ~でない
ob-, oc-, of- ~の方へ
over- 上に, 過度に, 超えて
pre- 前もって, 前に
pro-, pur- 前に, 前の, 前もって, 代わりの
re- 後ろへ, 再び, 反対に, 強意
sub-, suf-, sup-, sus-, suc- 下に, 下位の
trans-, tra- 向こう側へ, 変換
un- ~でない


学習方法はとてもシンプルで、上記のアナリシス34語源を暗記するだけです。ここでは2000単語、3000単語を覚える必要がありません。たったの34の語源を覚えるだけでいいです。

覚えるときのポイント


覚えるときのポイントですが、ただ闇雲に掛け算の九九を丸暗記するようでは、語源学習の効果は期待できません。必ずイメージをしながら覚えるようにしてください。

例えば、「as-, af-, ap-, a-, ad-, an-, ag-, at-, ac-」を暗記するときは、ただ「〜の方へ」と言葉を覚えるのではなく「何かが、ある目的地に進んでいる」イメージで捉えます。

イメージで単語を記憶する「単語イメージ記憶法」については、いずれお伝えしたいと思います。

アナリシス34語源学習法 実践編


実際に上記のアナリシス34語源を暗記すると、例えばリーディングやリスニングの際、deductの意味を知らなくても、deとductのそれぞれの意味を知っていれば、おのずとdeductの意味を推測する事ができます。

実際に下記の英単語を推測してみましょう。

① attend

② except

③ display

④ confer

⑤ program





解答

① attend : 参加する

at「〜方へ」+tend「伸ばす」

→何かの方向へ心を伸ばす→ある場所に関心をよせて向かうこと

→関心をむける, 参加する

② except : 除外する
ex「外側へ」+cept「つかむ・取る」
→外側へ摘まみ出すこと

→除外する

③ display : 表示する
dis「逆の、不〜、非〜」+play「折る」
→包まれていたものを開いて見せること

→見せる、表示する、ディスプレイ

④ confer : 話し合う

con「共に」+fer「運ぶ」

→共に物事を運ぶこと

→話し合う

⑤ program :
pro「前に」+gram「書く」
→前もって書かれたもの

→計画、番組表、プログラム

まとめ

実は語源学習の醍醐味は単語を推測しやすいことよりも記憶に定着しやすいことです。

私たちはただ物事を記憶するより、イメージやストーリーで覚えた方が記憶への定着がはるかに良く、そして長期記憶につながります。

今回はたった34の単語で14,000単語を推測できる方法をお話ししました。しかし、この34の単語を覚えるのが面倒くさいなと思う人は、「14 master words」をお勧めします。

「14 master words」とは、アナリシス34語源が凝縮された14の魔法の英単語です。

次回はこの「14 master words」をお伝えします。